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人前で話すと赤面し、セリフが飛び、うろたえる「ピュア林」の頃、講師のお仕事で「よーーーし!今日はアウェイだ!勝つぞ!」って思って取り組んでました。結果、いつも反省と後悔にまみれた感情に押しつぶされ、ベロンベロンになるまで酒を飲む。こんなのもういやだーーってことで、リニューアルした林の方法をご紹介します。

事例は最新!もぎたてフレッシュ!

この記事は昨日、山梨甲斐市の建設業業界団体「甲斐青建会」さまで実施したBCCのレポートを作成する過程上書いています。なので、もうすごく新鮮な最新の事例を紹介できます。

どうやって、講師活動の全てをホームゲームにするか?冷えた受講者を沸かせるか?口ベタな人間ならではの方法をお見せしましょう。

お呼ばれ講師が「アウェイだー。まじアウェイだー」って言うけど

サッカーのホームとアウェイって意味なら「敵地」ですよね(笑)あるいは「アウェイ感」って俗語ならば「やりづらい」って感じでしょうか。まぁ、いずれにせよ主催者の方に失礼ですよね(笑)

私はもう体験型研修でしか講師をすることが無くなったので、研修が確実に盛り上がることは分かっているんですよね。だから敵地というより「布教」みたいな気持ちの方がむしろ強く、研修としての本分である「受講する意味がある」ことをしに行く以外の目的はありません。終わった後に高いものを売りつける気もありませんし。

最初は静かなんです。でも怖がらなくていい。

2014年10月11日のBCCの私の出番の冒頭部分です。

はい。緊張してるっぽいですよね(笑)もう最初同じこと何回か言っちゃってますしね。以前はこういう出だしの空気に耐えられずに、言いたいことだけをガンガン進めてしまうスタイルでした。でもそれじゃいけない。たとえ参加者の皆さんの風貌が怖くても萎縮しちゃいけない。

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あわわ、足組んではる…心が折れたら講師は負けです。

真剣になってもらうために「研修を舐めていることにする」

実際には、真剣な気持ちで受講されていらっしゃるのですが、これからやる研修がいかに大変なものなのかを説明する上で「ゲームが難しい」だとやる気がなくなります。そのため、研修が難しいのではなく「もしかして皆さんゲーム研修だからって気軽な気持ちで来ていませんか?」という論点にすり替えます(笑)

そして、とにかく言い切る。

相手が例え、地元のゼネコンとして活躍されているやり手経営者でも「無理です!」と言うことが笑いを呼びます。しかも大切なことなので3回言っています。大切なことは何度も言いましょう。

全ての話を聞いてもらうために

せっかく心を込めて話すので、全ての内容を持ち帰っていただきたいなと思いますよね。そのため私はよく「分かる人にだけピンとくる話」をします。

最後のところで「休憩を取りますが、これは休憩だけど休憩じゃない時間です」と話しています。なんのこっちゃ?という人もいるでしょうけど、「ははーん」って分かっている人が動画の中でも数人いるのが分かります。

こういうことを頻繁にすると「林の話を聞き漏らすと損をする」という空気にできるようになります。

質問と回答へのコメントでウケを取るなら誰でもできる

講師をする際に「少しくらい笑わせたいな」って思うじゃないですか?私は思います。少しじゃ嫌です。爆笑じゃなきゃダメです。

でも、口ベタ。こういう時は、表題にある通り「質問自体で笑わせる」「回答へのコメントで笑わせる」これはとても簡単にできます。

まずはゲーム後のインタビュー動画を御覧ください。3つのパートになっています。

  1. 下請として業務をしたのに元請からお金がもらえずに倒産したことに対するコメントと倒産の原因となった元請への追求
  2. 「どの会社に救われたか?」に対する参加者がした言い間違いへのツッコミ
  3. 知っている専門用語で共感する

いかがですか?冒頭の静けさが嘘のような雰囲気。これが「質問自体で笑わせるという」私の必殺技です。

このからくりは簡単で「答えにくいことを聞く」「一歩突っ込んで聞く」これに尽きます。そして、こちらからのコメントに関しても、全然文章話してないですよね?

「どう思いました?」

「SODってソフトオンデマンドじゃないですか!やめましょうよ!」

「手間仕事をいっぱいくれた!ありがたいことですね」

きっとなんですけど、みんな表面しか褒めないので、何かしらけちゃう参加者が出ちゃうんでしょうね?ゲームだったから報酬を払えなくてゴメンで済むの?っていうのはきちんと追求しなければならない責任が私にはあるわけです。

講師として言うべきことを言って理由も説明し、出来ればオチもつける

ホットになれば何でも言えます。思ったことを言っても許される空気。これが出来れば研修は成功したも同然です。何故なら「頑張ってほしいこと」「直すべきこと」をオブラートに包むこと無く伝えられるからです。

空気が出来ていないのに言いたいことをいうと、講師と参加者の間に見えない壁ができてしまいます。何も無いはずなのに永遠に壊れることのないこの壁は、「拒絶」と私たちが呼んでいるものです。

わざわざ三連休の初日に研修に来てくださった向学心旺盛な受講者の皆さんに拒絶されるなんてことが許されますか?講師が何でも言える空気づくりは学ぶ環境づくりと同じ意味だといえるでしょう。

おわりに

甲斐市でのBCCは運営側にとってとても実のある研修となりました。全員が建設会社で45歳以下の若手。これからの方がこういう体験型研修をどう見るか?そして、このゲームによる体験型研修型というコンテンツのパワーへの深まる自信。

講師はしゃべりが上手でなくてもいい。でも、きっちり学んで笑顔で帰ってもらわなきゃダメ。自分が尺内でレジュメ通りの内容が話せたかなんて評価の対象にもなりません。セミナー講師というのは参加者との人間関係をどう作るかという部分を最も重要視しなければならず、講師の真剣さが相手に合った方法で伝われば、ホームだのアウェイだのどうでもいい暖かな学びの場になると考えています。


2014/10/12

コンサルティング建設会社経営研修【コンスタ】