20141020

君が起業のときには、僕はコンサルタントになる。不安な人につけこむようなことは言えなくて♪君を泣かせたあいつの正体を僕は知ってた。ひきとめた僕を君は振りはらった遠い夜。そこにいないよ、僕はもう、そこにいないよぉぉおおお。もう、ずっと。というわけで、私の言葉や気持ちでは「老婆心」ではありません(笑)

起業する人は、なぜそれを応援だと思ってしまうのか

  • 資格が取れる
  • 書類が書けるようになる
  • PCソフトが使えるようになる

こういうのは、ゴールがちゃんとしているからよく分かります。でも、起業支援をするコンサルタントの一部が醸し出す「俺んとこくると食えるようになるぜ感」に騙されないでください。むしろ、それに騙される人がコンサルの養分になっている場合が殆どです。

起業して「こんなはずじゃなかったのになぁ」と思っている人

こんなはずじゃなかった要因は2つしかありません。

  • 自分の計画が甘い(80%)
  • 助言する人が悪い(20%)

計画を立てる段階で助言を受けるのが良いと思いますが、往々にして独立される方は自分のスペックを見誤っています。

起業家が起業前につくり上げる「全能感」「チャレンジ精神」「根拠の無い自信」「完璧な計画」という確信。でも、それらが「無能」「怯懦」「虚偽」「杜撰」だったと分かるまでにそれほど長い時間はかかりません。でも、一度走り始めたらもう止まれません。

がんばれ!君ならできるよって言ってくれる人をいい人だと思ってしまう

この話は、私が相見積で負けた話なので、単なる僻みです。

とある専門家がコンサルティングサービスの初回相談(無料)を受けてくださって、3時間ほど独立プランを話し合いました。私はリスクメインで考え、まずは安定収入を得るための言ってしまえば「地味なタスク」を設定しました。

数日してメールが。「別のコンサルタントにお願いすることにしました」という内容。更にはその時に旬な業務に特化すると書いてありました。もうアドバイスすることはありませんでしたが、読んだ瞬間「その業務の旬が過ぎたらどうするの?」と感じたのは言うまでもありません。

でも、わかったんです。面談のときも私のこういうリスクヘッジ発言が鬱陶しかったんだなって(笑)

 死ぬ気でやれば何とかなると思っている

独立したからには何を差し置いても全力でやろう。と、全員思います。

でも、それの持続力は人それぞれ。ちょっと頑張ったら自分へのご褒美。エステ。甘いもの。4年に一度の祭典を見て、道頓堀のダイブを妬ましく思う。

死ぬ気でやれば大体どうにかなります。それはナポレオン・ヒルじゃなくても分かります。でも、それがほとんどの人にはできません。だから私はリスクヘッジを考えるのです。

それ、周りにかかる迷惑の話で老婆心とかじゃないから

起業前にある「根拠のないの自信」は言わば砂の城です。誰にも守られない。興味本位の子供のいたずらで粉々にされるくらいの存在です。

「なぜリスクがあるのか説明しても聞かない」「周りにかかる迷惑をあまり考えない」

これは自分のような夢ある人間が独立するんだからという特別視によるものです。でも、実際には地球防衛軍もウルトラマンもレオンもオスカルもドラえもんも居ません。

失敗しても「がんばれ!君ならできるよ」って言ってくれた人だって責任は取れません。だからこそ一見ネガティブな意見の中にあるポジティブさに耳を傾けてほしいなと思います。

ひとまず皮算用はやめよう

これから起業される人、全員皮算用はやめましょう。

まず第一に「独立したら自分がマーケットから注目してもらえる」というのはやめてください。誰も知らないし、もっと言えば知りたいとも思ってません。新設法人の情報を知りたいのはそこに営業したい人だけですから。

毎月、こんな営業をして月の売上が定期的に5万円ずつ増える…ワケないですよね(笑)そういうのは1年生き残ったら考えればいいことで、まずは1年間の売上が会社員時代の月収だと思っているのが無難です。

無条件で引寄せの法則なんか働かない

引き寄せの法則ってありますよね?あれってあるんでしょうかね。でもひとつ言えるのは「なりたい自分」じゃなくて「なっている自分」を考えなきゃダメですよね。

たとえば、コンサルタントとしてお金を稼ぎたいなら、イメージとして持つのは「お金をもう持っちゃってる状況」であって、プロセスじゃありません。そしてプロセスは引き寄せを待つんじゃなくて起業家らしく優先順位を考えて進める必要がある。

気付くと成功していて「引寄せの法則」はあったって思う。これだって一つの真実です。コンサルタントになってお金を稼ぐということは、クライアントに相当なメリットが有る仕事をしているはず。それって現状じゃ無理だよね?どうする?ってイメージですよね。

「引寄せの法則がある」という意見は実際に引き寄せた人からしか聞こえてきません。でも法則ってそんなもんじゃないでしょう。引き寄せられなかった人からの「引寄せの法則はあるんだけど、自分は掴めなかった」って意見があってもいいじゃない?

でもね、「引寄せの法則」ってあると思いますよ。

仕事が楽しいって思える時までは絶対に楽しくない

屁理屈みたいなことを書いてますが、独立から少し経って、まだ仕事が楽しいって人は「準備しっかり屋さん」か「ラッキースターさん」かどっちかです。

来年も再来年、あるいは当分会社が存続する目処が経ってくるとようやく楽しくなってくるものです。だって電気代払えないのに「クライアントに価値を」とか言っていられないですからね。パソコン使えませんし(笑)

上の引き寄せの法則と矛盾しているように思えるかもしれませんが、引寄せの法則は極端にポジティブにもネガティブにもならず、全力で頑張るための考え方であって、それでも上手くいかない人は確実にいます。実力以外のことでドロップアウトしてしまう場合も少なくありませんので、リスクヘッジという言葉が嫌なら、自分への「心配り」でもして、備えをするようにしましょう。

一番の罪は、お客さんがいる状況でやめてしまうことですね。

武器屋が多いので、私は防具屋になろうと思います!

SNSでー。ホームページでー。セミナーでー。出版でー。成功しようぜ!君の成功の定義はよく分からないけどとにかく成功しようぜー。という攻めのスペシャリストがそこら中に溢れかえっています。

もう、どの剣を手に取ったら正解なのかもよく分かりません。その攻撃当たったらいいけど、それだけじゃ一撃に耐えられない。

だからこそ、私はひとまず士業・コンサルタントの方への業務は「防御重視」でいこうと思っています。とはいえ、継続することで「ブランド」もできるし、それを守っていくのも継続しかありません。良い剣見つけたら、良い防具もいかがですか?

おわりに

社労士事務所経営ゲーム「SR-GATE」のリリース以降、「自分の強みを伝えられない悲劇」「早すぎる独立が生む悲劇」を見てきました。

前者は単なるコツの話。後者は業界水準を引き下げる原因なのでやめるべきことだと考えています。きっと既開業の先生もそう思っているはずです。

「経験は無くてもいい。でも努力もクライアントへの愛も無いなら企業内資格者を続けて欲しい」って。強みの伝え方はアドバイスできます。近視眼を広げるだけですから。でも、修行が足らんのは修行してもらうしかないですよね。

起業は的当てじゃなくて継続ですから、ネガティブな意見こそ重要視していく必要がありますよね。


2014/10/20

コンサルティング