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2017年4月11日大阪の四ツ橋で美容室の後継者さまを対象にリード・ザ・サロン研修を実施しました。前回と同じメンバーでいよいよ5月24日にリリースを迎えます。ふりかえりによる行動定着まで綿密に設計したこの研修はサロンマネージャー教育のスタンダードになると確信しています。

 リード・ザ・サロンとは

lts2016091302リード・ザ・サロンは、2015年に発表した「スモールサロン」で登場する美容室経営者が持つべきスキル群「スキルピラミッド 」内にあるひとつ「ヒューマンスキル」を鍛えながら、サロンの活性化の方法を学ぶという内容です。

このヒューマンスキル(人的魅力)はこれまでの生き方や本人の性格・性質に依存するため、鍛えることが非常に困難だと考えられてきました。

しかし、「スモールサロン」を企画する段階で、ヒューマンスキルをも教育する方法を平行して検討し、数多くのテストを経て短時間でサロンマネージャーとしての資質を向上させられる教材として日の目を見ることになりました。

今回の目的

今回のリード・ザ・サロンの目的はズバリ「部下がトップスタイリストになるため」です。よくあるマネージャー研修では「自分が管理者としてどうするか?」ばかりを学ばせようとします。しかし、なぜ管理者としてのスキルを磨くかといえば、部下が活き活きと働くことです。

しかも美容サロンの多くは給与体系がインセンティブ制なので、自分の実力と収入がリンクし、他社と比較されやすい業界です。

技術レベルが高いだけではダメ、人柄が良いだけでもダメ。他にも大事なポイントがいくつもある。という、ある意味で弱肉強食を体感してしまう労働環境において、スタッフがもっと活躍できるヒントがリード・ザ・サロンにはあるといえるでしょう。

研修スタート

まずはメイン講師である佐藤さんによる導入部です。

佐藤さんは言います。

この職業を選んでくれた若い人たちがきっちりと美容業をまっとうし、楽しんで幸せになってもらうために指導をするということなんですけど、どこかで「お世話をする」なんですよね、上司というのは。

教えてやる、引っ張ってやる、支えてやる以外にも「お世話をしてあげる」という優しい心も上司には必要です。短気な人やしゃべりにくい人、反応がない人、性別の違いなどさまざまな部下が居るかもしれませんが、どんな人に出会っても自らのコミュニケーション力によって「部下がより健康的に伸びる職場環境にできるか」が上司力です。

上司のあるべき姿を再考し、問題が発生したときにシミュレーション上であっても対処済みという状況を作ることができるのが、このリード・ザ・サロンです。

幾つかのルール変更点

前回の研修から7ヶ月が経過し、リード・ザ・サロンも若干ルール変更点があります。

細かいところが何点かありますが、大きく変わったのがプレゼン部分です。

リード・ザ・サロンでは自分で決めた「美容室の強化項目」に対してスタッフから出る「やりたくない理由」がランダムで表示され、1分15秒でロールプレイングをするのですが、以下の2箇所が大きく変わりました。

やりたくない理由に「感情」が加わった

2017051702右にあるのが実際に提示される「やりたくない理由」のカードです。

これまではメッセージのみ表示されていましたが、「困惑」「軽蔑」「怒り」などの感情が追加されました。

これにより、プレゼンテーションの組み立てがしやすくなり、より「気持ちを汲む」という部分が解消できやすくなるといえるでしょう。

プレゼンタイムは次の発表者の顔を見ながら実施

今までは発表者が宙を見ながらプレゼンをしていました。しかし、それでは誰に話しているか定まらず、現実味が弱いと考え、次の発表者の顔を見てメッセージを発するスタイルに変更しています。

実際のプレゼン風景

前回と比べ、みなさんのトークが素晴らしいものになっています。これは口が上手くなったという意味ではなく、7ヶ月間で経験したことによるものです。

前回見られた以下のような話法は全く感じられませんでした。

  • 勢いで説得する
  • 謝罪しなくて良いことまで非を認める
  • こじつける

スタッフの気持ちを汲むという行為と媚びるのは全く別物です。自分が感じたことを素直に伝え、相手が望むものと会社の方針のすり合わせをどう行うか?

日々起こりうる人間関係の問題をリード・ザ・サロンによって発生前に疑似体験することができるのです。

リード・ザ・サロン後のふりかえり

研修のふりかえりは非常に重要です。

研修を受けただけで成果が出るものはほとんどありません。それは体験型研修も同じで、ゲームをしただけではその日一日のモチベーションが上がって終了してしまうでしょう。

研修の成果について語ることがあるとすれば「受講者の行動が変わる」この一点に集約されると言っても過言ではありません。

また研修のふりかえりの段階で、もしディスカッションや考えのシェア、発表などを行うのであれば、場が活性化しなければ効果も弱まってしまいます。

この点においてはゲームで自然と活性状態を作ることができるリード・ザ・サロンならばスムーズにふりかえりパートに入ることができます。

この動画では「二人がペアになってお互いをアドバイスし合う」というワークを実施しています。こちらはきちんと有効なアドバイスがなされていたかを検証し、自身の伝え方を再認識することができます。

また「効果的な会議とはどのようなものか?」というテーマで2グループに別れたディスカッションも興味深い内容でした。朝終礼も含めば会議の多い美容業界だからこそじっくり考えるべきテーマだといえるでしょう。

行動定着のために

最後のディスカッションは「会社とスタッフが同じ方向を向くためには、何をすればいいか?」というテーマでした。

後継者のみなさまによる結論は、「経営者(創業者)の想い」「理念」「指針書」などを自分も含めたスタッフに浸透させるという内容でした。

ここから、これを実現させるための作業が行われます。

まず、明日からやることを設定してもらいました。この映像は本レポート用というより「証拠」という意味合いの方が強いのかもしれません。

研修はひとまずここで終了し、私は大阪を後にしました。

日々の行動チェック

2017051703「明日からやること」がどのように行われているかを追うことは非常に困難です。私はこれらをチェックするためにLINEを活用しています。

ここで1ヶ月間自分の行動を出来る限り毎日報告し、他のメンバーがリアクションすることでLINEグループで行動確認ができます。

また、講師がアドバイスすることもでき、他のメンバーがその問答を閲覧できるのも利点だと言えるでしょう。

自社での取り組みの中での改善点を見つけられた方、最初に宣言したやることでは足りないと自覚された方など研修後のLINEメッセージでも気づきがもたらされた瞬間を見ることができてます。

もちろんLINEを全員が使えない状況などもあると思います。別のSNSでも構いませんので、こういった研修後を追う仕組みは行動定着のために非常に重要だといえるでしょう。

おわりに

ある参加者さまから1ヶ月経過のご報告をいただきました。

前回から約1月が経ちます。
理念とその解釈を日々の営業での行動に落とし込みベクトルを合わせて行く事を目的とした活動報告です。

普通にやれています。継続しています。私が居なくてもやってます。営業後、ミーティングを控えていてもやっています。発言数が増えました。個人の感じている事を伝え出しました。ウチにとってこれは少し驚きです。

< ~中略~ >

マンネリは今の所見れません。その場で対処しているなと感じたら朝礼に今日の行動目標を言うように切り替えます。もうしばらくそのままとします。

最後に私は大した事をしていません。でも出来ています。
コレやなという感触を掴んでいます。

とても素晴らしいですね。1ヶ月ずっと継続され、そこに苦労を感じていない。これこそ習慣化といえるでしょう。

「コレやな」をぜひ今度聞いてみたいと思います。そして、スタッフを大事にしているすべての美容室マネージャのためにこれからも最高の学びをお届けしたいと考えています。


2017/05/17

サロンマネージャー養成研修「リード・ザ・サロン」研修レポート