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2017年8月31日にマネーフォワードさま主催のセミナーに登壇いたしました。テーマは「企業に選ばれる社労士になるために」です。私と山田先生、野崎先生の三部構成で実施するセミナーで、それぞれの持ち味を活かした内容になりました。

開催の経緯

今回の講演は、弊社の問い合わせフォームよりご依頼いただいたのがきっかけです。最初は私だけが話す予定でしたが、マネーフォワードさまが実施しているこれまでの士業向けセミナー一覧を拝見しながらご担当者さまと協議し、どのようなセミナーを開催するか決めていきました。

今回のテーマ

これまでマネーフォワードさまで実施していた社労士向けセミナーの内容の多くは「給与計算」や「助成金」といった実務に関するものが多いこともあり、そこに寄せていく必要もないので、弊社ならではの内容にしようと考えました。

そこで「企業から選ばれる社労士の成功法則。ブランド構築と業界特化の基本とは?」というテーマを設定し、私以外の2人の社労士の先生に登壇を依頼しました。

山田 信孝 先生

2017083102東京ウィング社労士事務所 代表
株式会社WINGジャパン 代表取締役

山口県下関市生まれ。国土交通省を退官後、平成24年「東京ウィング社労士事務所」を開設。

国土交通省(旧運輸省)の在職38年間は、主に本省人事課において省庁再編に伴う国交省発足時を含め、人事労務全般に従事したほか、船員中央労働委員会総務管理官として船員の労働争議の調整業務にも従事。

長年にわたる人事労務の経験を活かして、経営者の良きパートナーとして、労働トラブルから未然に会社を守る就業規則の作成、人事評価・人材育成、助成金活用のアドバイスなど、実務と経験に基づいた適切なコンサルティングで、会社の〝飛躍”をサポートし、経営者、従業員をともに『笑顔』にする社会保険労務士。

野崎 大輔 先生

2017083103日本労働教育総合研究所 代表
グラウンドワーク・パートナーズ株式会社 代表取締役

神奈川県出身。大学卒業後は無職となり、その後独学で社会保険労務士を取得する。
その後IT系上場企業の人事部門で問題社員対応、メンタルヘルス対策に従事し、社内の労働問題を激減させる。

2008年に社労士事務所を設立し、300件超の労働問題に対応してきた実績を持つ。
関与する顧問先の労働問題の発生率はほぼ0、労働問題で裁判に発展した事案はなく、90%の確率で会社が望む方向で解決している。

2013年に人材育成の専門会社の設立に参画し、「凡事徹底」「率先垂範」「自主自律」を指針として組織風土の変革、人材開発を行っている。継続的に携わった企業の80%は2年以内に離職率の低下、会社の規模拡大、業績の向上といった成果が出ている。

著書に『黒い社労士と白い心理士が教える 問題社員50の対処術』(小学館集英社プロダクション)、『ハラ・ハラ社員』(講談社)がある。

セミナースタート!

まずは私のパートです。私が話した内容は以下のとおりです。

戦略よりも先に着手すること。社労士コンサルのシンプルな手法を大公開

  • 経営戦略より前に考えなければならない事務所のこと
  • やることはシンプル!5年連続売上130%を達成する社労士コンサルの手法
  • これからの社労士が必要なスキルとその身につけ方

社労士の先生と話していると、戦略や戦術の話にウェイトを置いてしまうケースが多々あります。自分の事務所の発展や拡大にばかりに目が向くことは、専門家としてのスタンスとしてマイナス面しかありません。

そのため、はじめに皆さんの事務所の変遷についてワークシェアをしていただきました。

弊社の事例もお話させていただいていますが、近年ではマーケティング活動は意図的に一切やめています。そこに注力していたリソースは全て技術向上に傾けているのが現状です。

たとえるなら、営業の代わりに実態調査を行い、チラシを作る代わりに研修教材を作っているイメージです。

これはあくまでも弊社の現状ですが、顧客のためになる活動だけをし続けている会社が良くなるという事例がもっとあっても良いのではないか、という考えに基いていますのでもうしばらく継続する予定です。

さて、セミナーの話に戻ると、私は次に自社で提供しているコンサルティングサービスのやり方をご紹介しました。具体的には私のコンサルティングを受けなくても自分でもできる方法です。

「毎日振り返ること」「未来を考え、行動し続けること」が全てです。なぜなら特定期間を集中して努力するより、その60%でいいからずっと続ける方が自他のためになるからです。

いろいろな国内の問題が挙がっている中で、これからの社労士に求められる要素は、間違いなく「教育」と「継続」であると締めくくり、私の講義は終了しました。

第二部:山田先生パート

国交省38年。前職キャリアの活かし方と業界特化の正しい方法とは

  • 前職のキャリアは万能ではない。正しく使わないと逆効果
  • 業界特化する上で抑えるべき「情報」「人脈」「心構え」
  • 社労士の枠を自分で決めない。業界特化ならではの展開を常に考える

私はこれまでに相当な数の社労士の先生と話してきました。「大手製造メーカーの総務を25年してきた」「上場企業の人事を30年経験した」など輝かしい実績の末に早期退職して開業した社労士事務所。

しかし、実状は行き詰まっているという話を聞いたのは一度や二度ではありません。前職の業種で特化することはもちろん悪くありません。しかし、やり方を間違えてしまい、逆にご自身の可能性を狭めてしまっている場合が多々あります。

山田先生は国土交通省に38年ご勤務されて社労士になられた経緯があります。そこからの今のご成功までの歩みを考えながら、私も後ろの席で話を聞いておりました。

「辞めてしまえばただの人」

これがお人柄ですね。国交省出身ということをメインに考えず「顧客が何を求めているか」ということ第一に考えてサービスを提供するスタンスはとても素晴らしいですね。

現在、山田先生は株式会社WINGジャパンを立ち上げ、運行管理者試験の講座やDVD教材などを提供するという、社労士の枠にとらわれない活動をなされており、本年度中に出版も予定されています。

久々にお会いした山田先生とセミナー後に「私も林さんの若さがあったらなぁ(笑)」「何言ってるんですか、僕だって国交省で働きたいですよ!(笑)」と談笑できたのも嬉しかったです。

第三部:野崎先生パート

開業直後から徹底して実施したブランド構築とその効果

  • 「嫌われる勇気」を持つ勇気
  • 10%の人だけが知っている自分の強みの活かし方
  • 選ばれる存在になるための3ステップ

野崎先生とは開業当初から仲良くさせていただいていて、もう10年くらいのお付き合いになります。弊社のイベントで何度か登壇していただいているのですが、2人とも講師というのは初めてで、とても楽しみにしていました。

今回のテーマはブランド構築。つい先日、TVタックルへの出演もされ、乗りに乗っていらっしゃいます。講演もフランクな語り口でとても参考になる話でした。

野崎先生が企業に対してなされている教育活動「人材育成基礎工事」は、とても素晴らしく時々お会いして話を聞くとテンションが上がります。

お話の中にも出ていましたが、独自の解釈をされているのが「強み」です。この話は私も賛同していますが、強みと聞くと「他人から認められていること」や「得意なこと」だと考える方が多いと思います。

しかし、野崎先生のおっしゃる「強み」とは「持ち味」のことを指します。つまり、人間が持っている「長所」と「短所」全てを含めて「強み」と捉えなければならないということです。

金髪のチャラ男が真面目な感じで営業職についても成果は出づらい。それならば、チャラい営業というのを強みにすべきだという話は、今の多様化した世の中に実にマッチしているなと感じました。

おわりに

マネーフォワードさまでお話する機会があると思っていなかったので、今回はとてもいい経験ができました。ご担当者さまありがとうございました!

また、私の依頼に快くお引き受けいただいた山田先生、野崎先生、本当にお世話になりました。

今回話してみて印象に残ったのは、社労士業界にはまだまだノビシロがあるということです。なぜなら、近年特に社労士業界の一部で拝金的な流れが発生していて、あまり良くないなと感じていました。しかし一方で、「本格的な企業の教育」を社労士が担うという新たな考えが起きています。

教育以外でもインターネットを活用した新たなアイディアがこれから生まれるかもしれません。どのような流れでも、人材に関わる社労士が企業がもっと元気にして欲しいと私は考えており、その実現のために今後も尽力してまいります。


2017/09/13

研修レポート