2017122001

2017年10月22日に山梨県の三井社会保険労務士事務所さま主催「チビッコ起業家育成事業」にて小・中学生の子どもたちと保護者の方を対象にダイナミズムを開催しました。今年で5年目、今回はとっても素敵な場所でのダイナミズム。リピーターの子どもたちも多数いる中、どのような町が出来上がるのでしょうか。

開催の経緯

今回の主催は三井社会保険労務士事務所さまです。

代表の三井先生はダイナミズムの完成直後から何度もご参加いただき、過去4年間もすべてスタッフでご参加いただいています。

今年は、商工会青年部での開催がなくなり、もう終わってしまうのかなと思っていましたが、三井先生がいつの間にか主催を引き受けてくださいました。私にとっても毎年の恒例行事を守ってくださって本当に感謝しています。いつもダイナミズムの応援ありがとうございます。

今回はとってもステキな会場です

今回のちびっこダイナミズムの舞台は山梨県南アルプス市にある「木の国サイト」です。木造の家屋に会議室があり、外ではしとしとと雨が降っていてとっても趣がある場所です。

2017122002

マイナスイオンを感じながら木の温かみを感じる場所でのダイナミズム。この環境が子どもたちにどう影響するのでしょうか。

受付前の三井先生インタビュー

会場の設営をテキパキと終え、三井先生にインタビューをしました。

社労士という仕事柄、経営者向けにセミナーをした方がお客さんになるのは当然のことです。でも、三井先生は子供向けのダイナミズムを選ばれました。

目先の利益を追ってしまいがちな私たち経営者ですが、ダイナミズムの世界ではそういった安易な近道が遠回りになってしまうシーンがよく見られます。

三井先生は、今子どもたちにダイナミズムを受講してもらうことが山梨発展のきっかけとなり、長期的に見ればご自身がこれからも山梨県内の中小企業を一社でも多く良くすることにつながるとお考えなのだと思います。とても素晴らしいポリシーですね!

私自身もこのことは常に大事に考えています。今、ここでこういう行動をすると、後々直接関係は薄いが、じわじわ影響してくる部分にはどう作用するのか?ここが見えていないと、思いもよらないことで足元をすくわれてしまうものです。

三井先生とはなんだかんだで長いお付き合いになっています。年々事務所も大きくなり、社労士としての自分がとても定まっている印象を会うたびに感じています。

いよいよダイナミズムスタート!「子どもたち元気!」

まずは講義パートがスタート!私の「会社ってどうやって作るのか?」「社長の仕事って何?」を解説しました。真剣な子、ウケ狙いにくる子、様々です。

その後、「お父さんやお母さんは何のために働いているか?」について考えていただきました。みんな考え込んでしまってなかなか答えが出てこなかったのが印象的でした。そりゃそうですよね、今までそんなこと考えたこと無いもんね。大人でも考えないことを問うてしまいました(笑)

そして、毎年恒例となる出納帳の書き方講座。今回は三井先生の補助者、清水さんにお願いしました。来年も引き続きよろしくお願いします。

講義終了!「ダイナミズムの世界へようこそ」

和気あいあいとルール説明が終わり、業種決めです。毎年恒例の製造業が大人気(笑)子どもたちは「機械カードを作ることができる」というフレーズにとてつもない魅力を感じるようです。

気合のじゃんけんで製造業を勝ち取った子どもたち。製造業大変だぞ~と思いながらニコニコ見ていました。

そして会社名を決めて、理念を決めて看板作り!こだわりぬいたネーミングをし、みんな思い思いの看板を作っています。カメラを向けると尻込みしちゃう子が多く、今年はシャイな子が多いなぁという印象でした。

そして経営者のあいさつが始まります。

経営者あいさつ「何のために働こうか?」

経営者は自分の会社の経営理念を決める必要があります。厳密にはなくても良いのですが、一緒に働くスタッフとの共通の認識があったほうが良いのはいうまでもありません。

私は、「経営理念はどんなものでもいい、でもそれを適えられるように全力を尽くしてください」と説明しました。すると子どもたちは多種多様な理念を発表しました。とても興味深いですね。

「自分のため」
「会社や家族のため」
「国や家族のため」
「世界中を嬉しくすること」
「お金のため」
「人のため、世のため」
「自分のため、地球のため」

冒頭の私の講義やルール説明を受けて、現段階での子どもたちにとって「何のために働くか?」という問いの答えがこんなにギャップがあるものだと思いませんでした。

「働くこと=お金を得る=好きなものを買える」という理解から「自分のために働く」という経営理念が多かったのだと思いますが…世のお父さん、お母さんは自分の好きなものをそれほど買えていないよ!と熱弁したい気持ちを抑えつつ、ダイナミズム終了後にこういった気持ちがどう変化するかが楽しみでなりませんでした。

いよいよゲームスタート「はじめての経営、はじめての交渉」

ダイナミズムがスタートし、最初に何をしていいか分からず戸惑う子どもたち。仕入れができるらしいから市場に並んでみる。材料買ったから商品を作ってみる。何事も経験です。

私も自分の独立当初を思い出すと、何をしていいか全く分かりませんでした。友人も師匠もいない状況で、どうやって仕事を獲得したら良いのかも分かりませんでした。自分の才能を過信し、黙っていても仕事が入ってくると疑わず、餅の絵がたくさんあるだけの小生意気な若造だったと思います。

そんなことを思い出しながら、徐々に子どもならではの警戒心のなさ故のどんなところにも飛び込む営業を見ていて、感じました。

私たち大人に足りないのはこういうところだな。
子どもの頃に持っていただろう失敗を恐れず飛び込む心は、大人になるとどこへ消えてしまうんだろう、と。

臆せずいろいろなところに顔を出し、キチンと相手の利益も考えて交渉も折り合いをつけていく子どもの姿を見ながら、今回のこの仕事の素晴らしさと重要性を再認識した私です。

ダイナミズム後半戦「優勝は誰の手に」

大人と交渉する子ども、ゴールが見えてきて焦ったり、小さな成功体験を積んで喜ぶ子ども。ダイナミズムで見せる子どもたちの表情は本当に豊かです。

動画の最後に登場する製造業の会社は自社で機械カードを作ることができるのにも関わらず、他の製造業の機械カードを高値で購入していました。

この会社の経営理念は「会社を良くする」こと。本当にその判断は良かったのかとカメラマンが問いかけたところ、笑顔で「人の役に立てたからいいじゃん」と答えていました。

もしかすると不正解かもしれない。でも子どもたちだって本人なりの正義に向かって動いていることを忘れてはいけません。彼のこの判断は現実社会でも確実にある話で、それによって救われる人生も確実にあるわけですから。

私はこのダイナミズムという研修を通じて、子どもたちの「人間性」を磨くということを重要視しています。

年齢や性別、そして立場に関係なく人間性を磨いていかないと、なりたい自分も成し遂げたいことも理想のままで終わりギャップに苦しみながらテクニックに走ってしまいます。

子どもたちのコミュニケーションを見ていると本当に柔軟で、この年代からビジネス倫理や人間性の大切さが腑に落ちれば、その経験は大人になってもずっと残っていくと信じています。

優勝者決定&ふりかえり「改めて何のために働くの?」

今回、優勝ラインに立ったのは4社でした。優勝決定の時もみんなやりきったという気持ちが強く、素直に勝者をねぎらっていました。

子どもたちと、保護者から感想をいただき、とても和やかな気持ちでダイナミズムが終了しています。

動画を見ていると、「来年またやりたい」という意見が多くて嬉しいです!自分の会社だけで仕事が全部完結するということはほぼありえません。ものを作っている会社なら、売る会社や運ぶ会社が必要ですし、飲食店なら素材を生産する会社が必要です。

多くの子どもたちが自社の理念に「自分のため」と設定していました。でもそれなら、優勝できなくて不貞腐れてしまう子がいたかもしれません。私の解釈では、大人と異なり、子どもたちの「自分」という感覚はとても範囲が広いんじゃないかと考えています。

自分のためと大人が言うと利己主義という意味ですが、子どもたちは自分の中に仲間がいることが前提になっているようです。だからお金を稼ぐことに夢中になって周りが見えなくなるケースは大人よりもずっと少ない。とても素敵なことですよね。そういえばチビッコダイナミズムで孤立した子どもは今までに一人もいませんでした。大人は時々いますけど(笑)

子どもに学ぶべきところは本当に多くあります。ぜひ、みなさん来年も来てくださいね!

おわりに

今年はチビッコダイナミズムが出来ないんじゃないかという不安に対し、早々に動き出してくださった三井先生、本当にありがとうございました。

今回のこの場は、私自身の学びも多く、特別な思い出に残るものになりました。来年度もぜひやりましょう。次回は協賛などを考えたいですね。この場づくりをもっと多くの子どもたちに体験していただきたいと5年目の今年、心に強く感じました。

忍野での開催など、当日いろいろお話いただけましたが、全部実現して子どもたちに気付きとワクワクを届けられたら幸いです。

繰り返しになりますが、三井先生、三井社労士事務所のスタッフのみなさん。参加してくれた子どもたちと保護者のみなさま、そしてお手伝いいただいた円城寺さん、林孔くん、ナイス撮影&編集の藤田くん、みなさんのお陰で今年もチビッコダイナミズムが最高の内容でお届け出来ました。心から感謝申し上げます。

参加してくれた子どもたちの感想


2017/12/21

いい会社づくり体験ゲーム【ダイナミズム】研修レポート