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2017年11月11日に大阪にて社労士事務所経営研修「SR-GATE」に登壇してまいりました。はやしごとでSR-GATEのレポートを書くのは初めてだったことに驚きました。実は私が初めて制作したオリジナルゲーム研修の第一号がSR-GATEで「悪魔の研修」と当時呼ばれていました。

SR-GATE誕生秘話

20171227022012年、社労士に特化したサービスのみ展開している私は、開業前の有資格者の皆さんに独立が体験できるボードゲームが無いか探していました。

…当然、そんなもの無いわけです(笑)私はその時、成功している社労士事務所へインタビューを行っており、そのまとめたメモの一部にビジネスモデルキャンバスを使っていました。そしてある日、何気なくそのメモを見ていて閃きます。

「そうだ、このビジネスモデルキャンバスを社労士業界向けにカスタマイズしてボードゲームのメインボードにすればいいじゃん!」

2017122704こうして、ベータ版は完成しました。その後は、若手で成功している社労士に体験していただき、難易度や業績のルールを調整。

その方々が1年目終了時に残した実際の数字とゲーム上の数字をすりあわせていき、ほぼ苦労なくリアルなゲームが完成しています。

大誤算!「通称:悪魔のゲーム」

SR-GATEはとてもリアルでシビアなゲームです。しかもメインの対象は未開業の有資格者。プレイするにはかなりハードルが高いゲームだといえます。

これまでに、開業希望者150人以上が体験をしましたが、その7割が開業をやめています。なぜなら、SR-GATEを開催すると、大体ベテランの先生がオブザーバで入られ「これはかなりよく出来ている。このゲームの成績が悪いと、実際に独立しても上手くいかないだろうね」とコメントされるためです。

発表初年度は、月に1度は開催していたSR-GATEですが、今では年に1回程度までニーズが低下しています。でも、私はこれで良かったと思っています。なぜならSR-GATEで独立が無理だと思う方は独立しない方が幸せになるからです。そんな方が社労士として独立しても中小企業を良くすることなんか絶対にできません。

開催の経緯

そんな悪魔のゲームをぜひ社労士仲間の勉強会で実施したいとオファーしてくれたのが、奈良の社労士である西口先生です。

西口先生といえば、行政書士資格もお持ちで建設業に明るい印象がありますね。ちょっと調べてみたらこのブログで6回も登場されていました。

中でも奈良県で西口先生が主催した建設会社経営研修コンスタ(旧称BCC)は最高でしたね。とても懐かしい気持ちになりました。

西口先生は、大阪の田口先生と業歴の若い社労士の先生向けに勉強会を開催しており、その一環としてSR-GATEをご選択いただいた経緯があります。

西口先生インタビュー「初心を忘れないということ」

SR-GATE開始前、西口さんにインタビューをお願いしました。

勉強会が出来た理由についてお話されています。また、ご自身の戒めについても触れており社労士業、特に顧問業務などになるとはじめは手がかかる場合が多いのですが、その後ルーティーンになってしまい初心を忘れてしまうということでした。

これはとてもよく分かる話です。私も同じようにルーティーンになってしまっていた時期があります。顧客というものを誤解してしまいがちになってしまうんですよね。もちろんプロとしてあってはならないことで、西口さんにはそういったご自身の心の矯正においても今回の研修にご期待いただいておりました。

その後、ルール説明をしながら、参加者の皆さんの「理想の事務所像」についてお書きいただいております。

SR-GATEのルール

SR-GATEの設定はとてもシンプルです。

「300万円持って社労士で独立したら1年でどうなるか?」

これをシミュレーションしていきます。開業場所を自宅にするかオフィスを借りるかという選択があり、紹介者を探すこともできる。また営業方法は自分のキャリアに応じて8種類から選択し、WEBマーケティングの概念もあります。

受注業務はスポットと顧問契約で、1月から12月まで実際のお仕事カレンダーに合わせたイベントも実装されています。

かなり現実を忠実に再現しており、社労士が業務受注に苦労するポイント、つまり「営業部分」は更にシビアな内容になっています。

SR-GATEの「GATE」のワード。これは弊社の別研修「インパルスゲート」や先日発表した「リージョナルゲート」同様、業務受注のためにはコミュニケーション能力が必要になってきます。

例えば、「介護業界の会社に就業規則をPRしたい」とします。
しかし、社長は「社員同士の仲が悪く困っている」という悩みを持っています。

社労士として、社長の悩みを解消しながら、就業規則をスムーズにPRするために、どのような論理展開が必要なるかを瞬時で組み立て、短い時間でプレゼンしなければならない。これがSR-GATEというゲームのキモになる部分です。

SR-GATEスタート

実際にオフィスを構え、営業方法を確定したら、「IT業界」「建設業界」「介護業界」「飲食業界」のいずれかを選びます。

営業効果にあった数だけサイコロを振り、商談件数を決めます。そして実際の商談がスタートします。

いかがでしょうか?皆さん自分の得意な業界と得意スキルを活かしてプレゼンされていらっしゃいますね。でも、経営者の中には商談中に相手の枠組みに押し込められるのを極端に嫌うタイプも少なくありませんので、その点も加味した上で、聞いている他の方が「そのプレゼンで業務が受注できそうかどうか」を判定します。

理想と現実シートを完成させ相互コンサルスタート!

ゲームが終了し、私の講義を聞きながら、ふりかえり用として用意した「理想と現実シート」に記入していただきました。

これは、ご自身の理想と現在を客観的に記入し、そのギャップを噛み締めながら理想に近づくための課題と解決策を考えていただく内容になっています。

記入を終えたら、次に待っているのは参加者同士の相互プレゼンです。社労士は人の問題に関る専門家です。1・2号業務といわれる書類作成などの業務だけでなく、3号業務(コンサルティング)においても安定感がなければ、今後淘汰されていくのは明らかです。

そのため、勉強会の仲間ならば特に辛口で実のあるコンサルが期待できるのではないでしょうか。

相互コンサルの後は個人発表!

参加者同士でコンサルティングをしてご自身の「理想と現実シート」をブラッシュアップしたら、いよいよ個人発表です。理想と現実のギャップを埋めるためについてA4用紙5枚にマジックで書いて発表していただきます。

皆さん、相互コンサルの成果もあり、リアルな現状分析が出来ています。
普段人に話しづらいことを相談し、アドバイスする側も本音で真剣にコンサルした成果が出たのではないかと思います。

ただ、ここから参加者のみなさんが良くなるかどうかは、明日からやる第一歩を今も継続しているかどうかが全てで、私の研修を受講するだけで物事が良くなるということはありません。

動画にもある通り、心が通った仲間ならば、半年に一度くらい理想と現状のメンテナンスを今日のようなスタイルで継続していただければと思います。

おわりに

今回、わざわざ私を大阪までお呼びくださった西口先生ありがとうございました!そして私のブログ出演7記事目ですね(笑)おめでとうございます。

また、私を暖かく迎えてくださった田口先生、参加者のみなさま本当にありがとうございました。

久しぶりのSR-GATEでしたが、とてもいい内容になりました。私の希望としては開業希望の有資格者の皆さまに体験いただく目的で制作しましたが、今回のような社労士の勉強会で若手向けに実施するのもいいなと感じました。

SR-GATEを主催・運営しませんか?

私自身、初めて制作したゲーム研修を1年ぶりに運営し、初心に戻った気持ちになりました。このSR-GATEが出発点であり、発表以来みるみるうちにニーズが減少したリアルでシリアスなゲーム研修。

この研修の核となるプレゼンシステムは「GATEシステム」として、その後の研修に組み込まれています。

私が今回感じたのは、中小企業のためにも社労士の先生、特に若手の方はSR-GATEを体験すべきだということです。

西口さんのように勉強会を主催されていらっしゃる先生、または後進育成などで私塾をなされている先生方、SR-GATEを主催し、実際に運営までしていただけませんでしょうか。

ルールはそれほど難しくなく、現実でされているプレゼンをシンプルに表現するため、先輩の話を聞くだけで参加者は非常に勉強になります。

運営する条件としては、私を一度SR-GATEにお呼びいただければ、印刷用のデータをお渡しし、木製キューブなども持参したものをそのままお譲りしますので、すぐにでも開催が可能です。

ご興味ある方はぜひお声掛けください。


2017/12/27

研修レポート社労士事務所経営研修【SR-GATE】