
2017年12月2日開催に秋田産業サポータークラブさま主催の「あきた寺子屋」が開催されました。秋田で面白く働き、暮らす」をテーマに秋田県の若手トップランナー3名の講演があり、その後弊社の新作研修「地域活性化ワークショップ リージョナルゲート」が行われました。
リージョナルゲートの誕生
リージョナルゲートは地域活性化のお仕事を自治体などとタッグを組んでされている三宅さんのオファーで開発がスタートしました。三宅さんはこの「はやしごと」でもこの案件やこの案件で登場しております。
三宅さんが持つ地方創生のノウハウを形にできるのは地域にとってとても良いことなのは明らかなのでスケジュールも考えずに快諾。納期は1ヶ月後でした(笑)
その後、お互いがおびただしいほどの宿題をこなしていく内に、ゲームの構成を考えていきインパルスゲートやリード・ザ・サロンで使用している関係者内で「Gateシステム」と呼ばれるものを採用しています。
ゲームボードはカラフルでひと目で分かるもの。木のコマなどは最低限のみとし、ゲームボードにメモを取りながら思考を整理し、終了後は持ち帰っていただけるようにしています。
そして、このリージョナルゲートの大きな特徴として、派生版がいくつも生まれている点が挙げられます。このブログを書いている現在までに以下の研修が製作中、または世に出ています。
- 秋田活性化エディション(本記事)
- フィルムコミッションエディション(2018年1月22日岐阜で開催済み)
- IoTエディション(2018年3月開催予定)
地域やジャンルに合わせてフレキシブルに対応し、最も効果がある内容でこれからも地方にお届けしていきたいと考えております。
リージョナルゲートの概要
リージョナルゲートがどういうものかを説明するとこの記事がそれだけで終わってしまいます。そんな折に当日取材にいらっしゃっていたライターの井上さんにより詳細な説明と当日の記事をお書きいただきました。併せてご覧ください。
<参考:地域活性化ゲーム「Regional Gate」でプレゼンテーション能力を磨こう>
すごい。こんなの絶対に書けない。職人技ですね、他の記事も本当に素晴らしいです。
あきた寺子屋スタート「3人のトップランナー」
今回の参加者のほとんどは関東在住の秋田県人の皆さまでした。
定刻となり、あきた寺子屋の開会が宣言されると、はじめに秋田県で活躍する3名の若手ビジネスマンによる講演がスタートしました。井上さんの記事もぜひご覧ください。
猿田真さん
東京から地元の男鹿市にUターンで戻り、地域密着型の里山カフェ「ににぎ」を運営している猿田さんは、カフェと客室2部屋の農家民泊によって秋田の伝統食を活かして地域を元気にしようと活動されています。
<参考:「こんな素晴らしい**があるのだから、何かやらない手はない」と気がつこう─秋田から日本を元気にする要諦 その1~あきた寺子屋から>
細谷拓真さん
横手市で開業医の細谷さんは医療の道と月イチのイベント開催で地域を盛り上げる活動、そして横手市と東京都荒川区にコラーニングスペースを運営するなど多岐にわたった活躍をされていらっしゃいます。
<参考:「いまも地域に面白い人がたくさんいるのだ。彼らに語らせ、そしてそれを聴いてあげよう。」─秋田から日本を元気にする要諦 その2~あきた寺子屋から>
伊藤茂之さん
CGプロダクションのゼロニウムの代表である伊藤さんは「秋田でITを」を掲げ、独自コンテンツの企画から開発まで手がけられています。地方で開発することのメリットの話がとても興味深かったです。
<参考:「ゆっくり進化していく地域の速度を、逆にメリットにしよう」─秋田から日本を元気にする要諦 その3〜あきた寺子屋から>
リージョナルゲートスタート「ルール説明」
午後に入り、豪華なお弁当の時間となりました。私はこの時、断食中なので頂けず…(泣)とっても美味しそうでした。
その後、秋田県知事からのビデオメッセージを拝見し、いよいよリージョナルゲートのデビューです。
受講の目的と学べることを説明後、ゲームのルールをお話し、キモとなるプレゼン部分のデモを三宅さんにお願いしました。「Gateシステム」のゲームは非常にルールがシンプルなので、ほぼ全員がなんとなくご理解いただけました。それで充分です!
ゲームスタート!
学生からシニアの皆さままで幅広い方にお越しいただき、リージョナルゲートのゲームパートがスタートしました。
動画で話されていた「あいさつ特区」は面白いですね。他にも秋田には「秋田の酒による乾杯を推進する条例」というものがあり、先日秋田産業サポータークラブの総会に参加した時に体験してびっくりしました。
その他にも様々なご意見が出されていて、すぐに着手して実現化するものもあるのではないか?と思う内容も多く、皆さまの故郷に対する想いの深さがよく分かるワークショップだったと感じています。
ふりかえり「地域活性化リーダーの人物像は?」
ゲームパートが終了し、ふりかえりへと入ります。
今回のふりかえりの内容は随分と時間を割いて検討したのですが、当時考えていた「秋田活性化のストーリー」の材料を考えていただくことにしました。
ストーリーなので、当然ですが主人公が必要です。参加者の皆さまも秋田県の皆さまも主人公だという現実がある中で、地域のリーダーはどのように地域と接しなければならないかを話し合っていただきました。
いかがですか?溢れんばかりの秋田愛。答えの無い地方創生を実現するためにはこういった切り口の不充分な時間のディスカッションも必要だと思っています。
たっぷり時間をかけたからいい意見になるとは限らない。それよりも短時間で秋田への愛を確認し、アウトプットし、それに対してフィードバックを受けるという行為によって、単なる想いの主張に留まらない「キチンと気持ちを共有する地方創生」会議が実現されるのだと考えています。
ふりかえり「秋田県を活性化させるベスト企画は?」
これまでに話し合っていただいた秋田活性化のストーリーを経て、いよいよ具体的な「秋田県を活性化させるベストな企画」を考えていただきました。
「なぜ秋田を活性化させるの?」「いろいろな諸問題がある中でどうやってやるの?」をしっかりと落とし込んでいただいた後に「じゃあ、何するの?」という流れでふりかえりは構成されています。でなければ「暑くなってきたから冷やし中華はじめようか?」みたいな独自性のないアイディアが出されてしまうからです。
それでは、このふりかえり風景の映像を2本続けてどうぞ!
秋田でやると面白い企画がたくさん出されていますね。秋田県を離れた県人の皆さんの多くは秋田県に訳あって住んでいないけど、地域への愛が当然のようにあり、秋田県を良くしたいと心から願っています。
この想いをこのような映像と記事として残し、秋田県の皆さんにお届けすることで、秋田県の活性化を関東からもスタートできるという流れをこのリージョナルゲートは作ることができると感じた研修となりました。
おわりに
オファーから登壇までかなりタイトなスケジュールで進めたこのリージョナルゲートでしたが、冒頭でお話したとおり、愛知県知立市や岐阜県でも今回のような風景が見られています。
言葉にするのが気恥ずかしくなってしまう郷土愛のようなものを無理やりアウトプットさせ、制限時間がある中で話し合い、シェアするとてもいい研修が出来たと感じています。
私もいつの間にか秋田県と縁がある人間になりました。これからもいろいろな地域との縁によってそこに住む皆さんが今よりも楽しく暮らせるお手伝いができるように活動してまいります。
今回参加してくださった皆さん、私に機会をくださった秋田産業サポータークラブさま、一般社団法人創生する未来の伊嶋さん、講演者の猿田さん、細谷さん、伊藤さん、協賛してくださった秋田銀行さま、会場をお貸しいただいたスマートニュースさま、そしてリージョナルゲートを共同開発者の三宅さん。
とても多くの皆さんで、このあきた寺子屋が実現していることにとても感動しました。私も末席の人間としてこれからも秋田県活性化のために尽力していきます。本当にありがとうございました。心より感謝申し上げます。