2014080201

今日から山梨入り。まずは社労士の先生からのご依頼で大人向けダイナミズム講師をします。ダイナミズムをはじめとする体験型研修やボードゲームで遊ぶ際のルール説明は、ほぼ私の役目です。私が気をつけている物事を説明するポイントを紹介していきます。

○×ゲームをご存知ですか?

「○×ゲーム」「マルペケ」「三目並べ」などと呼ばれるこのゲームは非常に簡単です。このゲームのルールは以下の通りです。

  1. 2人で遊びます
  2. 縦横3×3の格子状のマスを用意します
  3. 先攻は「○」後攻は「×」の印を交互に記入します
  4. どちらかの印が「縦」「横」「斜め」どれか1列揃うとその印の人が勝利です
  5. すべてのマスが印で埋まった時に勝負がついていない場合は引き分けです

これ以上の説明は必要ありません

「○×ゲーム」を知らない友人に教え、遊んでもらうためにはこれ以上の説明は必要ありません。でも、多くの方は人に何かを説明するとき、決定的に勘違いをしているケースがあります。

これはルール説明の仕方を解説する記事ではありません

ルールが複雑なゲームのルール説明は非常に気を使います。なぜならできるだけ短時間で終わらせる必要があり、かつプレイヤー全員に理解して貰う必要があるからです。

しかし、これはゲームの説明をする方法論を説明する記事ではありません。誰かに何かを説明する機会がある方へ心構えの参考としてお読みいただければ幸いです。

時間は短ければ短いほうが良い

よく想像するのですが、書店でビジネス書を見ていると、内容が無くて言いたいことがそれほどないのに、それを無理やり引き伸ばして200ページにしている本があります。もし、表紙を開くと大きな字で「とにかくやろう!」とだけ書いてあって「読者の多くが腑に落ちる」ならば、その方が良心的だと思いませんか?紙も無駄じゃないし。

全員が理解する前提ならば、説明する時間は短ければ短い方が良いということです。

理解してもらうための心構え

ちゃんと説明できるよう練習する

「○×ゲーム」の例でいえば、1~5をきちんと説明できるようになることです。実際に図解やルールの説明文章を配布してもいいでしょう。そして、そこにいる誰よりも「○×ゲーム」に詳しくならなければなりません。

きちんと説明を聞かせる

先攻は「○」後攻は「×」の印を交互に丸に記入します。というルールが伝わっておらず、後攻の人は1回めに「×」2回めに「△」そして3回めに「○」の印を記入し負けました。そして必ず言われます。「ルールが分かりづらかった」と。

説明の時は静かにさせ、必ず注意を引きつけた上でするようにしましょう。

リハーサルをする

流れを説明したら必ず勝敗のつかないリハーサルをすべきです。「わざと負けてみましょう」などと促してもいいかもしれません。勝ち方は各々が見つけるものですが、「どうなったら負けるのか」を知ることがヒントにもなります。

余計なことはしない・させない

何かを説明する時にウケる必要はない

  1. 2人で遊びます。3人いる場合は、余った人にはNintendo DSをやっていてもらいましょう。って、そっちのが楽しかったりして!(ドッ!)
  2. 縦横3×3の格子状のマスを用意します。全部で何マスかな~?(なんでやねーん!)
  3. 先攻は「○」後攻は「×」の印を交互に記入します。オリジナリティ溢れる「○」や「×」を期待しています!(ォライッ、ォライッ!!)
  4. どちらかの印が「縦」「横」「斜め」どれか1列揃うとその印の人が勝利です。9マス全部が同じ印で揃ったらハワイ旅行!がんばれ!d(‘ω’)b
  5. すべてのマスが印で埋まった時に勝負がついていない場合は引き分けです。握手でゲーム締めくくりましょう(うんうん!)

すごく極端な例ですが、こういうこと言う人いますよね。コンテンツは良いのに、説明が下手なために伝わらない。余計なことを言うがあまり理解を妨げてしまっています。よくセミナーでもウケることが重要視されていますが、これも理解することが前提の話です。

不要な説明はしない

説明する際に、1~5に補足して以下の様なことを伝えたらどうなるでしょう。

6.このゲームはお互いが最善の手を出していくと、引き分けにしかならない

もう、やる必要ありませんよね(笑)なぜなら、このゲームの最終到達点が「引き分け」だと知った2人は絶対に「相手と引き分けるためにゲームをしたい」とは思わないからです。余計な説明は、興味そのものを奪い取ってしまいます。

「引き分け」に終息するゲームだと、プレイヤーが理解してこそ学びがあります。ここの部分はとても重要なポイントだといえるでしょう。

同様に、セミナーなどで壇上に上がった際に発する「こういう機会が不慣れなので、お聞き苦しい点があるかもしれませんが、一生懸命話しますので、なんちゃらかんちゃら」というセリフも不要です。話を聞く気の減退以前に、その前置きで使った数十秒の時間を説明に使えるはずです。

参加者同士でルールの確認をさせない

私がルール説明をしていると、少し離れた隣同士の参加者がヒソヒソ何かを話しています。直感的にルールの不明点を隣の「分かってそうな人」に聞いていると分かりました。でも、ゲームを一番理解しているのは設計者の私であり、「分かっていそうで本当に分かっているかは不明」な隣の人ではありません。

こういうケースは説明をやめ、きちんと私に対しての質問形式にしていただいています。ルールの説明は1回だけ、不明な点は質問ならば無制限で正確に回答するという私のスタンスは、適度に規律もでき、スムーズな運営ができる私の成功方程式だと考えています。

おわりに

私はユーモアある人間でも無ければ、話も上手な方ではありません。ただただ、自分が説明する時に理解して欲しいという気持ちしかありません。

理解があるから「再現性」と「学び」が生まれると思っています。だからこそ、説明の練習もしますし、パワーポイントで時に仕事以上に時間をかけて遊びであるゲームの準備をすることもあります。

自分も相手も時間は有限です。なるべく短く理解してもらう自分流の「話法」や「スタンス」を確立していきたいですね。


2014/08/02

体験型研修コラム