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2014年8月3日甲斐市商工会「チビッコ起業家育成事業」にて小学校4~6年生を対象にダイナミズムを開催しました。1年ぶりの小学生大会。前日のダイナミズムも盛り上がっただけにとても楽しみでした。

最初は座学「社長になるには どうしたらいいの?」

昨年度も好評だった座学の時間です。

私の毎回スベる自己紹介も好例となっています。東京から来たオジさんが来てゲームをやるというシチュエーションは子ども達にとっては変な感じなのでしょうね(笑)

社長になるには どうしたらいいの?

まず、この質問から入ります。答えは出ません。でも、いいんです。最初のこの質問は今からやる講座がとっても簡単だっていうことを分かってもらうためですから。

林「25万円あればなれます」

なぁんだ、という顔をする子どもたち。私は続けます。

林「NintendoDSと妖怪ウォッチのソフトを両方、もしくはどちらか持っている人?」

全員手を上げたのを確認し、心の中でガッツポーズ。

林「それを全員が我慢すれば株式会社が作れます」

子どもたちの顔が、「おや、簡単そうだぞ、この話」という顔に。

会社って何のためにあるの?

次に「会社って何のためにあるの?」と聞いてみました。昨年度も参加してくれた男の子が自信無さそうに答えます。

子「お金を稼ぐ」

林「その通り!でも、他には?お金を稼げばいいの?」

別の子が口を開きます。

子「人を雇って大きくなる」

昨年も思いましたが、今の小学生って凄いですよね。僕の小学生の頃なんてガリガリ君が食べられれば何でも良かったです(笑)

更に突っ込んでみることにしました。

林「人を雇うなら、もう一個大事なことがあるよね?」

うーん、と難しい顔をする子どもたち。答えは出てきません。

林「人を雇うってことは、その従業員の生活を守らなきゃダメだよね?だったら、ずっと給料を出してあげなきゃならない。つまりずっと会社を続けるってことが大事なんです」

頷きが見られます。そして、小学生席の後方、商工会員席と保護者席の皆さんは更に深い頷きです。ありがとうございます。

会社が良くなるってどういうこと?

次にこんな質問を出してみました。お金を稼ぐということ以外の答えが出なかったので、急遽商工会の青年部の方を当ててみました。

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林「では、武藤さんお願いします」

武藤さんは、え?という顔をされましたが、さっと一言

武「山梨中央銀行から借りたお金をちゃんと返すことです」

場内は爆笑。さすがです。

林「ありがとうございます。そうですね、借りたお金をちゃんと返すということは信用に繋がります。これは約束を守るっていう意味と、きちんと返せるくらいお金を稼いでいるってことなんですよ」

子どもたちは、武藤さんがギャグを言ったのかと思ったようですが、私の補足を聞くと理解したようで深く頷いていました。

そして、在庫の話に

商取引の一般的な流れを説明し、在庫の話になりました。

林「在庫って言葉を知ってる人ー?」

小学生には難しい質問でした。そして先程の件で味をしめた私は一言。

林「では、河野さんお願いします」

河野さんはダイナミズムを一緒に制作した円城寺さんの上司にあたり、講義後に円城寺さんから「河野さんを指名するの林さんくらいですよ」と言われるくらい偉い方です。

でも、私から当てられることを予測していたかのように答えてくださいました。

河「在庫とは、会社がお金を稼ぐために会社が持っている商品や材料のことです。だから悪いものばかりではなく、売れるのが分かっているならいい在庫。売れ残ってしまったものは悪い在庫、これは不良在庫なんて言い方もします」

きっと全員が講義についてきたはずです。それくらい活発な発言が出る場となりました。

そして出納帳の書き方講座!

ダイナミズムでは現金出納帳を使って残金管理をします。大人でも合わない現金を子どもたちはバシっと合わせてきます。その秘密が商工会職員の秋山さんによる出納帳の書き方講座です。

その後、実際のダイナミズムの事例に合わせた出納帳の書き方を練習して準備完了。いよいよルール説明に入ります。

一番大切なルール説明

ゲーム研修においてのルール説明は実際のプレイ中に効果的な学びをするためにとても重要です。当然理解力の差はありますが、約1時間の間になんとしても憶えていただかなくてはなりません。

憶えないと実際のゲームが楽しめなくなるぞ

とはいえ、その中でも集中力が切れてしまう子も出てきます。そういう時はどうするか?個別指導です。今回、小学生の先生の気持ちがとてもよくわかりましたが、明らかについてこれていない子どもの存在を感じた時、どうするのか。

小学校4年生から6年生までと幅があり、圧倒的に4年生には難解な内容です。だからこそ、指導員の数を増やしていただきました。前日のダイナミズムに参加された東京からの飛び入り参加、佐藤良基さんにも手伝っていただくことにしています。

興味がある方はご覧になられたと思いますが、こんな感じで理解してもらうために、事例も交えながらお伝えしていきます(笑)

ルール説明の段階で、商品をたくさん作っても売れなかったら、お金が減るだけで困ることになるという話をし、子どもたちに質問します。

林「売れ残った商品のことなんていうんだっけ?」

子どもたちは声を合わせ、大声で一言。

子ども全員「ふりょーざいこーーーーー!」

林「河野さん!子どもたち憶えてますよ!」

こうやって、今までの話が全部つながっているから楽しいんです。子どもたちはきちんと覚えていますし、すぐに憶えた言葉を使いたいもの。そういう場を提供するのも我々の役割ですね。

そして、基本ルールの説明後に、業種別の特性へ。ここでダイナミズムに登場する5業種のどれかに興味を持ってもらうように、「かっこよさそう」「ハイリスクハイリターンそう」「儲かりそう」「覚えることが少なそう」などの印象付けも入れていきながら説明します。

こうすることで、参加する子どもたちの「好み」の部分に触れ、「どれでもいい」や「余ったのでいい」という受身の姿勢を排除することができるのです。

午前の部、最後の話は追加ルール「親切おじさん制度」

ルール説明が終了し、ここで今回のダイナミズムの追加ルールを告知します。

親切おじさん制度

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商工会の職員は、企業に対して困ったことなどを聞き、アドバイスや解決への道を一緒に見つける「指導員」という役割があります。

また、商工会青年部などであれば先輩経営者が新人に対して経験に基づくアドバイスをするケースも多々見られます。

そのため、今回はスタッフに来てくださった青年部の方と円城寺さん、佐藤良基さんが「親切なおじさん(≒指導員)」として、子どもたちのサポート役に入ります。

そして、ゲーム終了後に誰が一番「頼りになったか」を子どもたちの投票で決めます。

お弁当を食べていよいよゲームスタート!

今回の講座は、昨年同様に円城寺さんとの掛け合いによってテンポよく進められました。こちらからの投げかけに対する子どもたちの自由な発想や突然の的確な答えにハッとさせられる、講師側にも気付きある内容で満足しています。

そして、お弁当とジュースを食べながら「ねぇ、なにやる?」と楽しそうにご飯を食べる子どもたち。理解度はルール説明の時点で大丈夫だと分かりましたので、午後からのダイナミズムがとても楽しみになりました。


2014/08/05

いい会社づくり体験ゲーム【ダイナミズム】研修レポート